ツルの巻き方をよく見たらこんな巻き方でした。
この巻き方は「S巻」(文字の形と同じでしょ)と呼ばれる巻き方で、左手で柱をつかんで親指以外の四本指が絡まる方向へ回したときと同じ巻き方なので「左巻(sinistral)」もしくは単に「左手」と呼ばれる巻き方です。
これはDNAの二重らせんとは逆の巻き方になります。
この図にあるように、DNA分子を柱に巻き付けたとしたら右手でつかんで絡まる方向へ回したときの指の動きと同じになります。
この巻き方は「Z巻」もしくは「右巻(dextral)」「右手」と呼ばれます。
「そおかあ、フジは左手なんだあ」と思って少しネット検索したら、「単にフジという場合のノダフジは右巻で、ヤマフジは左巻である」という記事に出会いました。
「えっ?じゃあ、うちのはヤマフジなの?」
これ、どう見ても左巻なんだけど。
でも、もらってきたときはそんなこと言われなかったし、花房も長いからどうみてもノダフジの系統なんだけど。
もしかしたら突然変異株なの?!
もしかしてすっごい貴重な株なの!?
やや焦りつつ、も少し検索続けたらこのサイトに行き着きました。とてもいい勉強になりましたよ。
これがヤマフジで、学術的に表現するなら間違いなく「右手」なのだそうです。
和式の表現ではらせんを進行方向側から覗いて反時計回りに巻いているのを「左巻(あくまでも日本でだけ通用する言い方?)」と言うのだそうです。
巻いているそのものになったつもりで、左方向へ移動する場合に相当するのですね。日本人らしい自他の区別の混沌としたややアニミズム的な表現で趣深いですなあ。
ま、とにかく、ですから、普通のフジは学術的に言うなら「左手」で、うちのフジはごく普通のフジでした。
あああ。ちょっと期待したんだけどなあ。