2011年10月28日金曜日

公開授業 火山灰分析 わんかけ編

採集してきた火山砕屑物(噴火によりもたらさせた物質が堆積したもの)から鉱物を取り出しました。採集の様子はこちらをご覧ください。授業プリントはこれです。

サンプル瓶に入った状態です。ここから以下の作業で観察用の鉱物標本を取り出します。このサンプルはPm-1に入っていた30㎝大のパミスから採取しました。わんかけすると真っ白になってしまいました。有色鉱物ほとんどありません。わんかけ後の写真は、このページの最後にあります。


 わんかけをはじめました。採取したサンプル全てをわんかけせずに、必ず残すようにしてください。


はじめはたくさんの水を入れて、濁りをどんどん捨てます。

すすいでいます。


濁りがなくなってきたら、研ぎます。お米を研ぐのと同じです。鉱物の表面を磨いている感覚でやって下さい。


乾燥させます。時間があれは放置して自然乾燥が良いのですが、時間がないのでコンロに乗せます。こうすると早く処理できますが、鉱物が飛び跳ねて散らかるはサンプルは減るはで少々残念な処理方法ですが、1時間の授業でやるにはしょうがないですね。

冷えたらシャーレに出して、サンプル瓶と同じナンバーを振ります。
これがページはじめのパミスをわんかけしたものです。白いでしょう!!



保存しておき次の時間には観察です。

受験生応援プリント 光周性のある植物 丸暗記

日長の変化に応じて生物の生理現象に変化が生じることを、「光周性がある」といいます。
高校生物で光周性といえば、「短日植物・長日植物・中性植物」の花芽形成が大事ですね。具体例はある程度は憶えよう。
「えっ!暗記苦手っ」との君。案ずるな受験生! このプリントで大丈夫だ。訳わかんなくても、憶えてしまえばこっちのものだ!



短日植物は日長が短くなりつつあることを関知して花芽形成をします。
季節では、夏から秋にかけて花を咲かせます。












長日植物は日長が長くなりつつあることを関知して花芽形成をします。
季節では、春先から初夏にかけて花をさかせます。













中性植物は花芽形成に対し、光周性を持ちません。
この憶え方はY梨県立H杜高校F森健君作です。













がんばれ、受験生!
プリントへのリンクはこちらです。

2011年10月27日木曜日

公開授業 今年もやります 火山灰分析 採集編

今年も地学の授業で火山灰の採集から分析までの実習をします。
採集の様子です。
露頭に向かうバスの中です。




典型的なPM-1の露頭です。



高い位置の地層を採集しようと挑んでいます。
この後落ちました。



皆さん果敢に攻めております。各サンプルは別のナンバーを振って別のサンプル瓶に入れます。どの層序から採集したのかプリントに記載しておいて、次の時間に鉱物を取り出します。

2011年10月21日金曜日

公開授業 火山灰採集から観察まで

火山灰を採集して鉱物を取り出し、簡易偏光顕微鏡を使って観察します。
採集する露頭は山梨県北杜市高根町下黒沢打乙の露頭です。採取時に使うプリントはこちらです。




採取した火山灰から鉱物を取り出します。
通称「わんかけ」と呼んでいる作業です。わんかけの手順についてはこのプリントを参考にしてください。
わんかけの様子はこの動画でご覧ください。


わんかけの流れはこんな。


取り出した鉱物を鑑定します。観察用の簡易偏光顕微鏡については、こちらのページをご覧ください。
観察した鉱物を記載する用紙はこれです。

公開授業 かんたん手作り偏光顕微鏡で鉱物の観察

 プラスチックの偏光板を使って、双眼実体顕微鏡を簡易偏光顕微鏡にします。
それを用いて鉱物の観察をしてみましょう。
観察に使うプリントはこちらにあります。

偏光板は通販(アマ○ンなど)で簡単に入手できます。
5㎝四方に切っておきます。
オープンの状態です
クロスの状態です。この状態で鉱物などを偏光板の間に挟んで観察します。
セロハンテープを重ねたものを見てみましょう。
通常、肉眼ではこのように見えますが・・・
偏光板に挟むとこうなります。セロハンテープの重なりの違いにより、光が通過する距離に違いが生じ、その距離に応じた干渉色を示します。
偏光板の重なった部分だけで干渉色が生じているのが判ります。
透過光観察用の光源がついている双眼実体顕微鏡を用意します。この顕微鏡のステージ上と対物レンズ下にクロスニコルの状態で偏光板を貼り付けます。取り外しが楽なように、セロハンテープで軽く留めるだけにしてください。
こんな感じ。
下方ニコル(下の偏光板をこう呼びます)の上に先ほど観察したセロハンテープ標本をおきます。
透過光で覗くとこんな風に見えます。標本を回転させると変色し消光するするためとてもきれいです。
岩石薄片のプレパラートがあればそれも観察してみましょう。

こんな感じに見えます。
火山灰から鉱物だけを取り出して観察してみましょう。
火山灰採集と火山灰洗浄作業(わんかけ)はこちらを参考にしてください。
鉱物の観察は基本的にオープンニコルで行います。接眼レンズに取り付けた上方ニコルは外して観察します。
透明鉱物の観察をするときだけクロスニコルにします。慣れると、長石と石英と火山ガラスの区別が出来るようになります。

顕微鏡下の鉱物を大きなモニターに映して特徴の説明をします。
観察した鉱物は記載用紙に記録します。
記録用紙はここにあります。






2011年10月20日木曜日

世界最大級のソーラーカーレースWSCで優勝[東海大学]

東海大学のソーラーカーがオーストラリア縦断レースで2連覇
日本の強みは、もの作りなのだと、再認識させられるニュースでした。


かっこいいなあ。
平均時速90kmを出すって。最高速はどれくらいなんだろう?

東海大学の学生さん。おめでとうございます。

東海大学のHPから。

2011年10月15日土曜日

単眼症でアルビノのサメ

ナショナルジオグラフィックのニュースです。
単眼症のサメThe cyclops shark)の胎児です







ちょっとショッキングなニュースですが、動物の発生における体軸形成を研究する上でとても有益です。でも、捕獲した漁師さんは研究者に渡す気はないようです。貴重な研究材料になると思うんだけどなあ。


単眼症は人でも知られています(通常死産です)。普通は単に眼球が一個になるだけではなく鼻・口・耳等の諸器官の配置にも異常が生じます。左右対称動物の体軸形成に異常が生じた結果の変異だと考えられています。


詳しくはこの本で学んで下さい。



ヒトの変異

人体の遺伝的多様性について












2011年10月9日日曜日

村田諒太銀メダル! 2011ボクシング世界選手権ミドル級 

 

アゼルバイジャン共和国のバクーで行われていたAIBA(国際ボクシング連盟)世界選手権で村田諒太君が銀メダルを獲得しました。すごいことです。
村田君の決勝の様子はYouTubeにあります。


試合は22対24の僅差で負けたけど、素晴らしいファイトだった。両者ガードを固めての接近戦で互角の勝負でした。圧力は村田君が勝っていたけれどパンチの破壊力はイエフゲン・フイトロス(ウクライナ)が勝っていたと感じました。日本人の体格としては不利なミドル級で、よくあのパンチに耐えたと思います。

日本のアマチュアボクシング選手は、恵まれた環境でトレーニングしている訳ではありません。村田君は、東洋大学の職員としての職務もボクシング部の指導もこなした上で、この大会に向けたトレーニングをしています。本当のアマチュア精神がなければ努力できないと思います。

ほんとに素晴らしい!
ロンドンオリンピックでは金メダルを取ってくれ!


AIBAのYouTubeチャンネルはここです。
ミドル級のドローシートはここです。