酵素の機能を教えるとき、こんな説明をしています。
左の図は消化酵
素のペプシンです。
左向きに基質と結合する部位「活性部
左向きに基質と結合する部位「活性部
位(活性中心)」が見られます。
この部分にピタリと当てはま
る物質が、酵素が分解する基質になります。
ペプシンをこんな顔をしたキャラクター「酵素君」だと考えてみましょう。
酵素君は、そのかけた部分にピタリと当てはまる基質君を待っています。
まるで「ぼくを探しに」のようです。
酵素君と基質君が結合したものを、酵素基質複合体(Enzyme-substrate complex)といいます。これが形成されなければ酵素はその機能を発揮しません。
酵素はタンパク質でできています。
すなわち、酵素君の形が変形してしまうと、酵素君は基質君と結合することができなくなり、その機能を失います。
では、どんなときに酵素君はその形を変えてしまうのでしょう?
タンパク質は高熱によりその形を変えてしまいます。
形の変わった酵素君は基質君と結合できません。
酵素基質複合体が形成できなければ、基質は分解できません。
酵素はタンパク質でできています。
タンパク質は水素イオン濃度(pH)の変化により形を変えてしまいます。
形の変わった酵素君は基質君と結合できません。
酵素基質複合体が形成できなければ、基質は分解できません。
酵素の特質を確認する実験は、熱変成とpH変成を別に行うようにしています。焦って一度に実験しても消化できない生徒がでることが多いからです。
酵素の熱変成についての簡単な実験を紹介します。
質問があればコメントにどうぞ。
はじめまして、楽しく授業の動画見させてもらっています。
返信削除先生の授業の様子をみると、板書授業のようですが、生徒には穴埋めプリントなどを配布されているのでしょうか?
もしプリントを使っているのであればどのようなものかぜひ拝見したいです。
これからも勉強させてください!
返信遅れて、申し訳ありません。数ヶ月も放っておいてしまいました。ブログのコメントをチェックする習慣が無いもので。穴埋めプリントは以前全範囲に渡って作成したものがあります。が、今は全く使っていません。理由は多々ありますが・・・ 穴埋めプリントではなく単元の目標をまとめたものは公開しようと思っています。とくに今年度から始まった「生物基礎」については。http://bbbbiologybooksboxing.blogspot.jp/2012/04/blog-post.html
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