細胞膜の内外で生じる電位差を膜電位といいますが、これは神経細胞の興奮以外にも様々な生命現象に関連しています。ここでは、受精に膜電位が関与している事を学びます。
しかし、受精から膜電位の変化、カルシウムイオン波、表層顆粒からの分泌、受精膜の形成に至る過程はとても複雑で、未だ解明されていない事実も多数あり、私ごときの力では高校生に授業が出来ません。話している内容も、怪しいものが含まれています。
ですから、この授業では神経細胞や筋細胞で学んだ様々なポンプやチャンネルがこんな所にも存在して全然違う仕事をしているんだという事実に気付いて貰うことと、シグナル伝達の基本の基本を知ることに力点を置いて授業をします。
板書です。
この授業を公開した後、アメリカのMDIBL(Mount Desert Island Biological Laboratory)でポスドクをしている教え子の山田敏樹君から「先生、それじゃ正確じゃないよ」とのメールをいただきました。\(;゚∇゚)/ヒヤアセモン☆
膜電位のプロフェッショナルからのご意見、心から感謝であります。みなさまからのご意見をいただきながら、改善に努めたく思いますので、今後もご指導ご鞭撻よろしくお願い致します。ははは・・・ (^▽^;)
もっと勉強したい方には、この資料が参考になると思います。
細胞内のシグナリングが連鎖的化学反応であることや、発生の過程がたった一度の受精というスイッチが押されたために起こる長大なカスケードであることをわかってもらうために、よくこの動画を見せます。OK GOのThis too shall passです。
0 件のコメント:
コメントを投稿