2013年1月7日月曜日

生物基礎の授業展開 その8 免疫の仕組み

細菌やウィルスからの侵入に対して、私たちの体にはどの様な防御の仕組みが備わっているのでしょう。

PDFはここです。

1.皮膚と粘膜は強力なバリアです。これが健康であればあるほど、抗原は体内に侵入しにくくなります。お肌のケアは大切なのよ。

2.いわゆる「二度なし」の具体例が挙げられるかな。一度罹った病気には二度罹らない(罹りにくくなる)ことだね。でも免疫のもっと大きないみは、自己と非自己の区別なのです。

3.生物学を深く勉強したい人は自然免疫から獲得免疫が進化してきたと言われている理由について考えてみて下さい。

4.体液性免疫と細胞性免疫は完全に独立したものではありません。とても複雑に相互作用をしています。免疫系の美しさと複雑さを理解するためには、この動画が良いと思いますよ。とても専門的な内容を扱っていますが、知識が無くても楽しめると思います。



5.6.体液性免疫の獲得に関わる様々な細胞の中で、特に重要な働きをしていて研究も進んでいるのがマクロファージとT細胞、B細胞です。これらの細胞に加えて、近年樹状細胞の重要性が解明されてきました。2011年のノーベル賞についてのこのPDFをご覧下さい。
下の動画の授業では樹状細胞に触れていません。


7.免疫記憶が成立したのちに再び同じ抗原が侵入して生じる免疫反応が、二次応答です。反応までが迅速で生産される抗体が大量である特徴を持ちます。

8.9.自己の細胞が発現させない因子を表面に発現させている細胞を標的として、免疫細胞が直接攻撃を加えるのが細胞性免疫です。この仕組みは本来、ウィルス等に感染して非自己タンパク質を細胞表面に発現させた細胞を排除するために進化したものです。その仕組みが、医療の発達した現代では、他人から提供された移植臓器を攻撃する「拒絶反応」として現れてきているのです。

10.11.略


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