でも、教科書読むだけではわからないんだよね。わからない理由は
1.詳細が省かれているために何が起こっているのか見えない
2.解糖系の本質が何なのか明示されていないため、どこまで勉強して良いかわからない
この2点だと思います。
そこで、解説PodCastを2本作りました。
こっちは教科書の内容を大幅に逸脱して解糖系の化学反応を10段階全て解説しています。動画で使っているエクセルシートは公開してあります。
高校生がこれ全てを理解する必要はありません。しかしこの反応の中には、有機物を基質としたリン酸化(リン酸転移)、リン酸移動、異性化、脱リン酸、脱水、脱水素、アルドース開裂など生化学で重要な反応がぎっしり詰まっているのです。もちろん、それぞれの反応には、キナーゼ、ムターゼ、アイソメラーゼ、デヒドロゲナーゼ等々の酵素が関わります。全ての反応に個別に特化した酵素が存在して、解糖系の反応はよどみなく進行してゆきます。
解糖系に限らず生化学反応ってのはそういうものなのさ。気の遠くなるような多段階の化学反応が気の遠くなるような数の酵素によって、まるで当たり前のように進んでいるけれど、その反応の一つ一つを知ると、その調和の見事さと美しさと深遠さに打ちのめされて、立ち竦んでしまうのさ。
ってことの一端を垣間見て欲しいと思って上の動画を作ったの。ちなみに解糖系の反応をまとめると次のようになります。このプリントはグーグルドライブ上で公開します(エクセルシートです)。
でも、さすがにこのレベルは高校生向けではないので、炭素骨格だけ取りだして解説したのが下の動画です。
これでも、結構複雑だけどこれ以上簡単にすると訳わかんなくなるから。
理系の生物学専門課程に進学する人は、ぜひこのレベルの理解はしておきましょう。
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